Azure DevOps で急にアクセスレベルが「Stakeholder」になり、Repos とプルリクエストが見えない:切れた Visual Studio サブスクリプションと、Basic に戻す手順
2026年4月から、それまで普通に使えていた人が、Azure DevOps で Stakeholder 扱いになり、ナビゲーションから Repos が消えたという報告が出ています(1,300回以上見られている Stack Overflow の質問)。Microsoft の FAQ に理由があります。Azure DevOps はユーザーの Visual Studio サブスクリプションを見つけられなくなると、そのユーザーを新しいユーザーと同じに扱います。ほかに有料のアクセスレベルが付く道がなければ、管理者が付けるまで Stakeholder のままです。Stakeholder には Azure Repos が含まれません。
見え方
- ナビゲーションに Repos と Test Plans がなく、Repos のアドレスを直接開くと 404 になります。
- Boards は使えます。Stakeholder でもサインインでき、作業項目の表示と更新・コメント・ダッシュボードは使えますが、プライベートのリポジトリのコードを見る・クローンする・プッシュする・プルリクエストをレビューすることはできません。
- 管理者が Organization settings → Users を開くと、バナーが出ていて、影響を受けたユーザーの行に警告の三角と、
Visual Studio Enterprise subscription (Invalid)のようなアクセスレベルが出ます。 - そのユーザーが Visual Studio Enterprise のサブスクライバーだった場合、そのサブスクリプションについていたセルフホストの並列ジョブ1つ分も組織からなくなるので、セルフホストのパイプラインがキューで待つ時間が延びることがあります。
なぜそうなるか
Microsoft の 切れた Visual Studio サブスクリプションについての FAQ に順番があります。サブスクリプションが見つからなくなったユーザーには、次のものが付きます。
- 組織の既定のアクセスレベルが Basic なら、Basic。
- グループのルールが Basic か Basic + Test Plans を付けるなら、それ。
- GitHub Enterprise のライセンスがあれば、GitHub Enterprise。
- どれでもなければ、管理者が有料のアクセスレベルを付けるまで Stakeholder。
Azure DevOps がサブスクリプションを確かめるのは、ユーザーが初めてサインインしたときと、それ以降は24時間ごとです。Stack Overflow の質問のいちばん票の多い回答では、影響を受けたユーザーのアクセスレベルは「Visual Studio Enterprise subscription」でした。
アクセスを戻す
アクセスレベルを変えられるのは、組織のオーナーか Project Collection Administrator だけです。影響を受けたのが自分なら、このページを管理者に送ってください。
- Organization settings → Users を開き、Access level のフィルターで
Visual Studio Enterprise subscription (Invalid)のような無効の種類を選びます。 - All にチェックを入れ、More actions → Change access level で Basic か Basic + Test Plans を選んで保存します。
Azure CLI なら1人ずつです(express が Basic、advanced が Basic + Test Plans の API での名前です)。
az devops user update --user someone@example.com --license-type express --org https://dev.azure.com/YOUR-ORG/
- どの組織も Basic のユーザー5人までは無料で、それより多いと Basic は1人あたり月 US$6、Basic + Test Plans は US$52 です(Azure DevOps の料金)。
- 実はサブスクリプションが更新されていた、または割り当て直されていたのなら、Azure DevOps は次の確認(24時間以内)でそれを拾います。同じ質問の別の回答では、ユーザーを Basic にしてから Visual Studio Enterprise に戻して直しています。
- 次に同じことが起きないように、既定のアクセスレベルを Basic にするか、Basic を付けるグループのルールを作っておけば、サブスクリプションが切れたユーザーにも誰の手も借りずに Basic が付きます。
見分け方
- ナビゲーションに Repos はあるのに、あるリポジトリだけ 404:TF401019(リポジトリがないか、そのリポジトリの権限がない)。
az loginや Git Credential Manager の Microsoft Entra のトークンが「Please sign-in at least once」で断られる:TF401444(組織がそのアカウントを知らない)。- プロジェクトそのものが見つからない:VS800075。
Azure DevOps のプルリクエストを IntelliJ IDEA や Rider で
Azure DevOps Pull Requests は、Lesstep が作っている JetBrains IDE(2024.1 以降)と Android Studio のプラグインです。git のリモートから組織・プロジェクト・リポジトリを読み取り、自分のレビューを待っているプルリクエストを IDE のツールウィンドウに並べます。Azure DevOps Services と Azure DevOps Server の両方で動きます。プルリクエストは Azure Repos から読むので、Web と同じアクセスレベル(Basic・Basic + Test Plans・Visual Studio サブスクリプションのどれか)が要ります。Stakeholder のままでは、このプラグインにも並べるプルリクエストがありません。レビューの受信箱は無料、投票・コメント・完了は Pro(30日の無料試用つき)です。
Azure DevOps・Visual Studio・Microsoft Entra は Microsoft Corporation の商標、GitHub は GitHub, Inc. の商標、IntelliJ IDEA・Rider は JetBrains s.r.o. の商標です。このページは Microsoft・GitHub, Inc.・JetBrains のいずれとも提携しておらず、承認も受けていません。
ほかに:TF401444:組織がアカウントを知らない · TF401019:リポジトリがないか読めない · English