Lesstep
Bitbucket Cloud・Pipelines・2026年10月31日に確認

Bitbucket Pipelines:「This pipeline was paused」

失敗せずにデプロイのステップで止まったパイプラインは Paused(一時停止)と出ます。壊れたのではなく、Bitbucket がデプロイを止めていて、理由はパイプラインの画面に出ます。Atlassian のサポートにある文の例を2つ:

This pipeline was paused because Test can not be deployed to from the glob branch.
This pipeline was paused because Production can only be deployed to from permitted branch pipelines.

理由は3つです:同じ環境への別のデプロイが動いている、そのブランチからはその環境へデプロイできない、その人にはデプロイが許されていない。

同じ環境への別のデプロイが動いている

1つの環境で同時に動くデプロイは1つだけです。deployment: のあるステップが始まる前に、Pipelines はその環境へのデプロイが動いていないかを確かめ、後から来たパイプラインを止めます(Concurrency control)。動いていた方が終わったら、止まったパイプラインを止まったステップから再開するか、パイプラインを最初から実行し直します。これは長いあいだ自動では再開しませんでした。2022年8月に Atlassian のサポートがそう答え(質問)、要望の BCLOUD-16304 には480票が集まっていました。

2025年6月、Atlassian はこの要望を concurrency group で閉じました(Atlassian の告知)。同じ concurrency-group のステップは、来た順に1つずつ動き、並んでいるステップは前のステップが終わると自分で再開します。deployment: の隣に書くと、デプロイのロックの代わりにグループの列が働き、ステップは Deployments の画面に残ります:

- step:
    name: Deploy to production
    deployment: production
    concurrency-group: production
    script:
      - ./deploy.sh

並んでいるステップは、順番が来るまで Waiting to run と出ます。グループはただの名前で、先に作る設定は無く、リポジトリのパイプラインをまたいで効きます。書き方は Step options にあります。そもそも1つずつにしなくてよいなら、同じ時に出た environment: のキーワードで、ステップに環境の変数と、管理者とブランチの確かめだけを、デプロイのロック無しで付けられます。いくつものステップが1つの環境を同時に使えますが、そのステップは Deployments の画面には載りません。

そのブランチからはその環境へデプロイできない

Premium では、環境の設定(Repository settings > Pipelines > Deployments)に、その環境へデプロイしてよいブランチ(Branches allowed to deploy to)を並べられます。ほかのブランチに push してもパイプラインは始まり、上の1つ目の文で止まります(Atlassian の記事)。そのブランチからデプロイしてよいなら、一覧に足します。パイプラインの画面でデプロイを始めるボタンが灰色で押せないときは、マウスを載せると理由(一覧に無いブランチなど)が出ます(Atlassian の記事)。

コミットが許されたブランチにあっても止まる場合が2つあります:

pipelines:
  custom:
    run-test-for-environment:
      - variables:
          - name: commithash
            default: HEAD
      - step:
          script:
            - git reset --hard ${commithash}
            - echo "build is running"

その人にはデプロイが許されていない

Premium では、同じ設定の画面で、環境を Allow only admins to deploy to this environment(管理者だけ)か、Allow selected users or groups to deploy to this environment(選んだ人とグループだけ)にできます(Set custom deployment permissions)。すると、デプロイを始められるのは管理者か、一覧にある人とグループだけです。予定の時刻や自動で始まったパイプラインも止まり、許された人が再開します。1つの環境で使えるのは管理者だけか一覧かのどちらかで、一覧には人とグループを合わせて100まで入ります。一覧にある人も、パイプラインを動かすにはリポジトリへの書き込みの権限が要ります。

API で状態を読むとき

Atlassian の表(Differences between Bitbucket pipelines status from UI and API results)によると、一時停止のパイプラインは REST API では結果の無い IN_PROGRESS です。自動のステップが全部通って手動のステップが待っているパイプラインは、Web の画面では Successful と出ますが、API ではこれも IN_PROGRESS です。API の定義は、IN_PROGRESS の段階として RUNNING と PAUSED の2つを挙げています。

IntelliJ IDEA で一時停止のパイプラインを見る

Pipeline Inbox for Bitbucket Pipelines は、Lesstep が作っている JetBrains IDE(2024.1 以降)のプラグインです。Bitbucket Cloud の全部のリポジトリのパイプラインを IDE のツールウィンドウに並べます。パイプラインが手動のステップで待っているときは、詳細から Bitbucket のそのステップへ飛べます。手動のステップが無いのに止まっているときは、Bitbucket がデプロイを止めているかもしれないこと(同じ環境への別のデプロイ、またはその環境に許されていないブランチや人)と、理由は Bitbucket のパイプラインの画面に出ていることを、詳細に書きます。再開は Bitbucket の画面で行います。Pro なら Run again で、同じコミット・ブランチ・プルリクエストのパイプラインを IDE から新しく始められます。一覧・ステップ・ログは無料。実行・やり直し・停止は Pro(月 US$1.50・30日の無料試用つき)。画面は日本語です。

JetBrains Marketplace で入れる

Atlassian・Bitbucket・Bitbucket Pipelines は Atlassian の商標、IntelliJ IDEA は JetBrains s.r.o. の商標です。このページはそのいずれとも提携しておらず、承認も受けていません。

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