Lesstep
Bitbucket Cloud・Pipelines・2026年10月29日に確認

Bitbucket Pipelines の「We couldn't clone the repository. Try rerunning the pipeline.」

ステップが、スクリプトが始まる前に失敗します。Pipelines はステップごとに、始めにリポジトリを取ってきます。このメッセージは、その取得が失敗したことしか言いません。失敗したステップのログで Build setup の段を開くと、Git の理由があります。たいてい fatal: で始まる行です。このメッセージについてのコミュニティの質問でも、Atlassian のサポートの担当者がまずこの段を求め、それが無いと原因は分からないと書いています。Build setup は git clone --branch=<ブランチ> --depth 50 を動かし、次に git reset --hard でビルドのコミットに合わせます。コミュニティに貼られたビルドのログには、Attempt 1 of 6 failed. のように取得をやり直す行もあります。パイプラインをもう一度動かして直るのは、原因がもう過ぎているときだけです。

「already exists and is not an empty directory」

fatal: destination path
'…/temp/<ランナーの UUID>/build'
already exists and is not an
empty directory.

セルフホストの Linux シェル・macOS・Windows のランナーで起きます。これらはホストの上で直接動くので、build フォルダはホストの本物のフォルダで、前のビルドのファイルがそこに残っています。ステップのスクリプトに消す行を足しても届きません。スクリプトの前にステップが失敗するからです。Atlassian の記事(Pipeline build failed with We couldn't clone the repository)のとおりに、ホストで:ランナーを止め、ランナーの作業フォルダ(既定は atlassian-bitbucket-pipelines-runner/temp/)の中の <ランナーの UUID> のフォルダごとに build フォルダを消し、ランナーを動かし直します。同じ記事は、セルフホストのランナーのほかの原因を3つ挙げています:ホストにランナーの前提がそろっていない、同じマシンでランナーが2つ以上動いている、取得先のフォルダにランナーの権限が無い。Windows では、PowerShell が署名の無いスクリプトを動かせるようにしておく必要があります。

「mkfifo: …/tmp/clone_result: File exists」

ランナーが、前に動かしたステップの後片付けに失敗しています。ランナーはステップの終わりごとに build のフォルダを消します。ファイルの権限や、ファイルを使ったままのプログラムのせいで消せないと、ランナーは Unhealthy になり(A runner is in an unhealthy state and cannot run pipelines)、その後のステップはそのランナーで失敗します。そのランナーで前に動いたステップの Build teardown の段と、<作業フォルダ>/<ランナーの UUID>/ の runner.log の終わりで An error occurred whilst tearing down directories. を探します。この行が出た質問では、ファイルを消すかマシンを再起動して直っています。Linux の Docker のランナーで作業フォルダを変えたなら、両側で同じパスに載せる必要がある、と Atlassian の担当者は添えています:

docker run … \
  -v /mydir:/mydir \
  -e WORKING_DIRECTORY=/mydir …

「Could not resolve host: bitbucket.org」

fatal: unable to access '…':
Could not resolve host: bitbucket.org

ステップが動くマシンが、bitbucket.org を引けませんでした。セルフホストのランナーなら、Atlassian の担当者はまず DNS、次にファイアウォールを挙げています。IP addresses for runners behind corporate firewalls の住所を通します。Atlassian はそれを ip-ranges.atlassian.com で出していて、変わることがあると書いています。一度写した住所ではなく、その一覧で通します。

自分の証明書で署名するプロキシの内側では、代わりに SSL certificate problem: self signed certificate in certificate chain になります。セルフホストのランナーのステップなら、Atlassian の Git clone behavior に、取得のときの証明書の確認を止める設定があります:

- step:
    runs-on:
      - self.hosted
    clone:
      skip-ssl-verify: true

「Could not parse object」:取得が浅すぎる

取得は、既定でブランチの最後の50コミットだけです(Git clone behavior)。ビルドのコミットがその中に無いと、git reset --hard がそれを見つけられません。Atlassian の担当者もこれを原因の1つに挙げています。近いメッセージ 「The commit could not be found in the cloned repository」の Atlassian の記事は、入り口を2つ挙げています:50コミットより後になってからビルドをもう一度動かす、force push でコミットが置き換わった。前のほうなら、履歴を全部取ってきます:

clone:
  depth: full

Git 2.53 で手元の写しに試すと、--depth 50 の取得から10個前のコミットには合わせられ、55個前では fatal: Could not parse object '…'. で止まりました。force push で消えたコミットは、誰かが push し直さない限り、もうビルドできません。

Atlassian のマシンで動いたとき

ステップが Bitbucket のマシンで動いていて、Build setup にはっきりした理由が無いなら、status.bitbucket.org を見ます。2018年の障害では、取得の途中で失敗したビルドは課金されず、そのまま動かし直せばよいと Atlassian が書いています。Atlassian の担当者は、リモートのリポジトリの tree の壊れた項目も挙げています。失敗が続くなら、Atlassian のサポートはビルドのログを読めます。コミュニティでは、担当者が有料プランのワークスペースからのチケットを求めています。

IntelliJ IDEA で Build setup の理由を見る

Pipeline Inbox for Bitbucket Pipelines は、Lesstep が作っている JetBrains IDE(2024.1 以降)のプラグインです。Bitbucket Cloud の全部のリポジトリのパイプラインを IDE のツールウィンドウに並べ、失敗したパイプラインでは、ステップが止まったコマンドとそのエラーの行を見せます。取得の失敗なら、Build setup の git clone と Git の fatal: の行で、ログを開かずに見えます。ランナーを片付けただけなら、push する新しいコミットがありません。Pro なら Run again で、同じコミットを IDE からもう一度ビルドできます(ブランチの先から50コミットより前のコミットなら、先に depth: full にします)。一覧・ステップ・ログは無料。実行・やり直し・停止は Pro(月 US$1.50・30日の無料試用つき)。

JetBrains Marketplace で入れる

Atlassian・Bitbucket・Bitbucket Pipelines は Atlassian の商標、Git は Software Freedom Conservancy の商標、Docker は Docker, Inc. の商標、Windows と PowerShell は Microsoft グループの商標、macOS は Apple Inc. の商標、IntelliJ IDEA は JetBrains s.r.o. の商標です。このページはそのいずれとも提携しておらず、承認も受けていません。

ほかに:サブモジュールを取ってこない · 「command not found」 · 「unexpected system error」 · キャッシュが効かない · push したのに Pipelines が動かない · 「Exceeded build time limit of 120 minutes」 · 「Container 'Build' exceeded memory limit.」 · 「Container 'docker' exceeded memory limit.」 · 「No online runner available」 · 「No space left on device」 · 「Step exceeded processing limits」 · 次のステップにアーティファクトが無い · 前は通ったビルドが今は落ちる · Build setup に時間がかかる · ビルド時間を使い切った · 「Permission denied to update branch」 · 「You have reached your pull rate limit」(Docker Hub) · 「There is an error in your bitbucket-pipelines.yml」 · 「This pipeline was paused」(デプロイ) · IntelliJ IDEA の Bitbucket Pipelines 用プラグインの比較 · English