Bitbucket Cloud の SSH は ssh.bitbucket.org へ
Atlassian は Bitbucket Cloud で SSH と HTTPS を分けます。bitbucket.org は Web ページと API だけになり、SSH の Git は ssh.bitbucket.org に移ります。git@bitbucket.org:<ワークスペース>/<リポジトリ>.git のようなリモートは 2026年12月10日に使えなくなります。その前の 11月12日からも、決まった時間帯(ブラウンアウト)には失敗します。HTTPS のリモートは変わりません。
日程
Atlassian のコミュニティ記事 Upcoming change to Bitbucket Cloud SSH access(2026年10月21日更新)と Bitbucket Cloud の変更履歴(CHANGE-3162・最初の告知は2026年5月12日・ブラウンアウトの告知は10月28日)から。切り替えは11月12日の予定でした。客の声を受けて、Atlassian は11月12日〜12月10日をブラウンアウトの猶予期間にしました。ブラウンアウトの日は1日4回で、始まりは UTC の 0時・6時・12時・18時(日本時間の 9時・15時・21時・翌3時)です。
| 日(2026年) | 1回の長さ |
|---|---|
| 11月12〜13日 | 15分 |
| 11月16〜20日 | 30分 |
| 11月23〜24日 | 1時間 |
| 11月30日〜12月2日 | 2時間 |
| 12月3〜4日、7〜9日 | 3時間 |
| 12月10日 | 廃止 |
週末と祝日は外してあります。ブラウンアウトの間、Atlassian は bitbucket.org の SSH を止め、「分かりやすいエラー」を返し、できる所では画面にも知らせを出すと書いています。その文面はまだ公開していません。
今の答え
2026年10月29日に確かめたこと:
ssh.bitbucket.orgはもう22番ポートで答えます。ホスト鍵はbitbucket.orgと同じです。Atlassian が公開している指紋:SHA256:ybgmFkzwOSotHTHLJgHO0QN8L0xErw6vd0VhFA9m3SM (ED25519) SHA256:FC73VB6C4OQLSCrjEayhMp9UMxS97caD/Yyi2bhW/J0 (ECDSA) SHA256:46OSHA1Rmj8E8ERTC6xkNcmGOw9oFxYr0WF6zWW8l1E (RSA)
- 受け付けられる鍵が無いときの答えは、新旧どちらも同じ形です:
git ls-remote git@ssh.bitbucket.org:<ワークスペース>/<リポジトリ>.git git@ssh.bitbucket.org: Permission denied (publickey). fatal: Could not read from remote repository. Please make sure you have the correct access rights and the repository exists.
(「公開鍵で拒否された」「リモートのリポジトリを読めない。アクセス権とリポジトリの有無を確かめて」)Atlassian の手順に、SSH の鍵の登録し直しはありません。手順はリモートの URL・ホスト鍵・CI・ファイアウォールの4つです。切り替えた後、自分の鍵でこの答えになるなら、ssh.bitbucket.org に鍵が出なくなる理由へ。 - 443番ポートの
altssh.bitbucket.org(22番が塞がれたネットワーク用)も、同じ鍵で答えます。Atlassian の記事はそういうネットワークにはこれを案内しており、変えるとは書いていません。
リポジトリの直し方
git remote -v git remote set-url origin git@ssh.bitbucket.org:<ワークスペース>/<リポジトリ>.git
ssh:// の形のリモートは ssh://git@ssh.bitbucket.org/<ワークスペース>/<リポジトリ>.git にします。IntelliJ IDEA では Git › Manage Remotes…(リモートの管理)で同じ URL を直せます。初めてつなぐとホスト鍵を信頼するか聞かれるので、上の指紋と見比べます。
聞かれ方は次のとおりです(2026年10月29日・OpenSSH 10.2)。known_hosts に bitbucket.org が入っていれば、同じ鍵だということも書かれます:
The authenticity of host 'ssh.bitbucket.org (…)' can't be established.
ED25519 key fingerprint is: SHA256:ybgmFkzwOSotHTHLJgHO0QN8L0xErw6vd0VhFA9m3SM
This host key is known by the following other names/addresses:
~/.ssh/known_hosts:3: bitbucket.org
Are you sure you want to continue connecting (yes/no/[fingerprint])?
指紋は上と同じなので yes と答えます。聞く相手がいない所(CI など)では、git はここで止まります:
Host key verification failed. fatal: Could not read from remote repository.
これは known_hosts にホスト鍵が無いためで(下の節)、SSH の鍵やリポジトリの権限の問題ではありません。
全部のクローンを一度に直すなら、Atlassian の記事のコメントにある git の insteadOf が使えます:
git config --global url."git@ssh.bitbucket.org:".insteadOf "git@bitbucket.org:" git config --global url."ssh://git@ssh.bitbucket.org/".insteadOf "ssh://git@bitbucket.org/"
こうすると git は古い住所を使うたびに書き換え、git remote -v にも git@ssh.bitbucket.org:… と出ます(git 2.53 で確認)。リポジトリの Clone の窓からコピーした新しいクローンにも効きます。Atlassian の記事には、その窓が今も git@bitbucket.org を出すというコメントが2026年10月まで何件も付いています。
CI・スクリプト・known_hosts
- Atlassian の記事の known_hosts の1行は、今は間違ったホストも足します。記事は
curl -s https://bitbucket.org/site/ssh | sed 's/bitbucket.org/ssh.bitbucket.org/' >> ~/.ssh/known_hostsを勧めています。ところが2026年10月29日のhttps://bitbucket.org/site/sshには、もうssh.bitbucket.org自身が載っています(6行・名前ごとに3行)。なので、この sed はssh.ssh.bitbucket.orgの3行も書き込みます。害はありませんが、間違いです。ssh.bitbucket.orgの行をそのまま取り、指紋を確かめます:curl -s https://bitbucket.org/site/ssh | grep '^ssh\.bitbucket\.org ' >> ~/.ssh/known_hosts ssh-keygen -lf ~/.ssh/known_hosts
- 設定を検索します:
git@bitbucket.org:とssh://git@bitbucket.org。CI/CD のパイプライン、デプロイのスクリプト、ビルドサーバー、ミラーの同期、SSH でgit clone・fetch・pushするすべての道具です(Atlassian の挙げる一覧)。 - ファイアウォール:
ssh.bitbucket.orgの22番ポートを通し、SSH 用にbitbucket.orgを名指ししている規則を直します。 - Bitbucket Pipelines:Atlassian の記事のコメントに、Pipelines のイメージは
bitbucket.orgを信頼済みだがssh.bitbucket.orgは入っておらず、Settings › Pipelines › SSH Keys でも足せない、という報告があります。そのとき出る文は「Failed to add known host. Bitbucket manages the SSH fingerprint settings for ssh.bitbucket.org.」(「既知のホストを追加できません。ssh.bitbucket.org の SSH の指紋は Bitbucket が管理しています」)です。こちらでは確かめていません。SSH を使うステップがホスト鍵で止まるなら、上のgrepの1行をそのステップに入れれば足せます。
変わらないもの
- HTTPS のリモート(
https://bitbucket.org/<ワークスペース>/<リポジトリ>.git)と、api.bitbucket.orgの REST API。HTTPS のリモートには SSH の鍵でなく API トークンで入ります(アプリパスワードは2026年7月に使えなくなりました)。 - 11月にはもう1つあります。コード検索の API(
/2.0/workspaces/{workspace}/search/code、usersとteamsの形も)は、11月3日からブラウンアウトの間 410 を返し、2026年11月15日に廃止されます。代わりはPOST /2.0/workspaces/{workspace}/codesearchです(同じ変更履歴の10月26日)。
IntelliJ IDEA で Bitbucket のプルリクを見るなら
Pull Request Inbox for Bitbucket は、Lesstep が作っている JetBrains IDE(2024.1 以降)のプラグインです。リポジトリはプロジェクトの Git のリモートから見つけます。1.0.53(2026年10月29日)から ssh.bitbucket.org のリモートを両方の形で認識します。それより前の版は、リモートを直すとリポジトリを見つけられませんでした。受信箱・差分・議論は無料、承認・コメント・マージは Pro(30日間の無料試用つき)です。Bitbucket Data Center(ベータ)でも使えます。画面は日本語です。
Bitbucket と Atlassian は Atlassian の商標、IntelliJ IDEA は JetBrains s.r.o. の商標です。このページは Atlassian・JetBrains のいずれとも提携しておらず、承認も受けていません。
ほかに:「You may not have access to this repository」 · 「The requested URL returned error: 410」 · 3.0.0 より前の Git Credential Manager の OAuth が11月30日に止まる · English