JetBrains IDE で Bitbucket のプルリクをレビュー
IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm・Rider などの JetBrains IDE で使える、Bitbucket のプルリクの無料の受信箱です。 自分のレビューを待っているプルリクをワークスペースから集め、前回見たあとに何が変わったかを示します。Bitbucket Cloud でも、社内の Bitbucket Data Center(旧 Bitbucket Server・ベータ版)でも動きます。画面は日本語です。
JetBrains Marketplace で入れる(読むのは無料・書き込みは30日間の無料試用つき)
こんな人向け
- JetBrains の IDE には Bitbucket のプルリクの機能が標準で入っていない(JetBrains のサポート記事も Marketplace のプラグインを案内しています)
- リポジトリが多く、レビュー待ちを1か所で見たい
- 社内の Bitbucket Data Center を、プロキシや自社の証明書の下で使いたい
- コードを AI や外部のサーバーに送るツールは社内で使えない
ほかの選択肢との比べ方はこちら。同じ IDE で同じリポジトリの Bitbucket Pipelines(ステップとログ・Bitbucket Cloud)を見るなら:Bitbucket Pipelines のプラグイン。
レビューの受信箱
- 自分のレビューを待っているプルリクを、開いているリポジトリかワークスペース全体から集める(Cloud は最近更新された30のリポジトリ、Data Center はサーバー上で自分が関わる全部のプルリク。Bitbucket 自体で探すには)
- 1行ごとに、自分にとって新しいもの(新着・新しいコミット・新しい動き)、承認と変更依頼、コメント、最後に動いた時刻
- 新しいレビュー依頼が来たら通知(開いている間は5分ごとに読み直す。Bitbucket のメールが遅い・届かない時)
- 複数リポジトリのプロジェクトでも、最初の1つだけでなく Bitbucket のリポジトリを全部出す
レビュー
- 変更ファイル全部を1つの差分ウィンドウで。Bitbucket から直接読むので、手元に取得しなくてよい。ファイルを1つずつ順に見られる
- 大きなプルリクエストも。ファイルを丸ごと読んで IDE で比べるので、Bitbucket の画面が省くファイルも差分が全部出る(Bitbucket の差分の上限)
- ファイルを既読にできる。あとのプッシュでそのファイルが変われば既読は外れ(変わらなかったファイルはそのまま)、前回見たあとに変わったファイルには印が付く(Bitbucket が前回のレビューから見せるもの)
- 差分の行の横にコメントの印。差分で選んだ行にそのままコメントできる(Data Center 9.3 以降では、1.0.35 から選んだ行全体への1つのコメントに)。Rovo Dev のコードレビューのコメントも一緒に出る
- コメントの中のコードの提案(
```suggestionのブロック)に、どの行を置き換えるのか、または消すのかを書く。取り込みはプルリクのページの「Apply suggestion」で(1.0.33 から。Data Center 9.3 以降の複数行の提案は 1.0.34 から) - 未解決のスレッドを先に、解決済みは畳む。返信・解決・再開。自分のコメントの編集・削除(1.0.44 から。Data Center では返信の付いたコメントは削除できない)
- プルリクのタスクを未解決のものから(Data Center ではタスクにしたコメント)。タスクの解決と再オープンも(1.0.40 から・Cloud と Data Center のタスクと既定のタスク)
- マージの条件を文で表示:あと何人の承認が要るか、成功したビルド、残っているタスク、衝突。プルリクのビルドの状態もリンクつきで(Cloud と Data Center で、どのチェックがマージを止めるか・ビルドと、ビルドを待つチェック)
仕上げ
- 承認・変更依頼(Data Center では Needs work)と、その取り消し
- ブランチで許されたマージ方法(マージコミット・スカッシュ・早送りなど)を選び、コミットメッセージを書いて、元ブランチを閉じるかも選んでマージ。Data Center 8.15 以降では、マージチェックが通ったら自動マージも。Bitbucket Cloud でマージキューのあるブランチなら、キューに入れて何番目かを知らせます
- 承認とマージが効くのは、レビューした内容です。開いた後にソース ブランチへ新しいコミットが入っていたら、承認やマージを止め、新しいコミットを入れて読み直します(1.0.29 から)
- 却下(元に戻せるかを確認の問いで言う)・元ブランチのチェックアウト(1.0.42 からは、マージの衝突があるプルリクで「IDE で解消する」を押すと、宛先ブランチをそこへマージします)・いまのブランチからプルリク(または下書き)を作成。作る前に、まだプッシュしていないコミットを知らせ、空になるプルリクは送りません。リポジトリの既定のレビュアーも、Bitbucket の作成画面と同じように付けます(1.0.37 から)。リポジトリの最近のプルリクに出てくる人から選んで、レビュアーを頼むこともできます(1.0.41 から)。Cloud では説明を元のブランチのプルリクのテンプレートから始めます(1.0.45 から)
- 下書きのプルリクをレビューに出す。タイトル・説明・レビュアーは今のまま(1.0.36 から)
- 開いているプルリクにレビュアーを追加。このリポジトリの最近のプルリクに出てくる人から選び、今いるレビュアーはそのまま(1.0.46 から)
- 開いているプルリクのタイトルと説明を Web の編集画面と同じように編集。開く前にプルリクを読み直すので長い説明も丸ごと編集でき、レビュアーはそのまま(1.0.47 から)
無料と有料
無料:受信箱・差分・既読・議論の閲覧・マージの条件・ビルド・元ブランチのチェックアウト・IDE でのマージの衝突の解消。有料(プラグイン内では「Pro」と表示・30日間の無料試用):承認・変更依頼・コメント・返信・解決・マージ・レビュアーの追加・タイトルと説明の編集・却下・プルリクの作成・下書きをレビューに出す。
ライセンスは JetBrains Marketplace で販売しています。個人は月 US$1.50・年 US$15、組織は1人あたり月 US$3・年 US$30(Marketplace ではお住まいの通貨で表示されます)。読むだけの人にはライセンスは要りません。
チームで買うとき:組織ライセンスは JetBrains Account で管理し、管理者が開発者に割り当てます(社内の JetBrains License Server からも配れます)。支払いはカードか PayPal。注文書や銀行振込で払うときは、Marketplace のプラグインの値段のページの Get Quote で見積もりを取れます。
試用の後・購入の後:試用やライセンスが切れても読むのは続き、止まるのは Pro の操作だけです。買ったライセンスは、Help | Manage Subscriptions(2024.1 などの古い版では Help | Register)で JetBrains Account にログインし、Activate を押すと使えます。アクティベーション コードやライセンス サーバーもそこから入れられます(JetBrains の Register the IDE・英語)。
入れ方
JetBrains Marketplace から入れるか、IDE の設定のプラグインで Marketplace(マーケットプレイス)のタブを開き、Pull Request Inbox for Bitbucket を検索します。 リモートが bitbucket.org か社内の Bitbucket Data Center(プラグインの設定でアドレスを入れます)にあるリポジトリを開くと、右のツールウィンドウのバーに Bitbucket PRs が出ます。
API トークン
公開リポジトリはトークンなしで読めます。それ以外は、Bitbucket 用の権限を付けて Atlassian の API トークンを作ります。 承認・コメント・マージもするなら write:pullrequest、読むには read:pullrequest・read:repository・read:user (作り方・英語)。 Atlassian のメールアドレスとトークンを 設定 | ツール | Pull Request Inbox for Bitbucket に入れます。リポジトリ・プロジェクト・ワークスペースのアクセス トークンも使えます(メールアドレスは空に)。 どちらも IDE のパスワード保管庫に保存されます。 Bitbucket が「Your credentials lack one or more required privilege scopes」と答えたときは足りない権限の見つけ方へ。 Bitbucket Cloud のアプリパスワードはもう使えません(2026年7月28日に廃止)。Git そのものが「error: 410」で失敗するときはGit を API トークンに切り替える手順へ。 push が「pre-receive hook declined」で断られるときは、断られる理由と、コミットをプルリクエストへ移す手順へ。 「Repository is over the size limit (4 GB)」で断られるときは、Bitbucket の容量のどの上限か、直前の push を取り消す手順へ。「Your push failed because the account has exceeded its user limit」ならワークスペースが読み取り専用になった理由へ。Git LFS のファイルの push が「Your LFS push failed because your account is out of file storage」で失敗するなら数えられるものと空け方へ。 git や API が「You may not have access to this repository or it no longer exists in this workspace」と答えるときは、git のユーザー名から順に確かめる所へ。 SSH の git が「Permission denied (publickey)」と答えるときは、ssh がどの鍵を出したかと、ssh.bitbucket.org のために直す ~/.ssh/config の1行へ。 API が「Token is invalid, expired, or not supported for this endpoint」と答えるときは、どのトークンか、Bitbucket がどう受け取るかへ。 429 の「Rate limit for this resource has been exceeded」と答えるときは、どの上限か、誰と分け合っているかへ。
Bitbucket Data Center:サーバーのアドレスと、個人の HTTP アクセス トークン (作り方・英語)を入れます。承認・コメントには Repository write、 読むだけなら Repository read。マージについては、Atlassian の文書はトークンではマージできないとしており、公開の報告(Bitbucket 9.4.11)では 個人のトークンの Repository write は断られ、Repository admin ではマージできました。プロジェクト・リポジトリのトークンも使えます(ユーザー名を空に)が、マージはできません。 マージはコミットを作り、Atlassian はそれをメールアドレスのある利用者にしか認めていないためです。トークンは IDE のパスワード保管庫に入り、そのサーバーにだけ送られます。 Data Center が「You are not permitted to access this resource」と答えるときは、トークンの権限で何ができるかへ。 「You are attempting to modify a pull request based on out-of-date information」と答えるときは、何が変わったか、やり直す前に何を見るかへ。 「CAPTCHA required. Your Bitbucket account has been locked」と答えるときは、何が鍵を掛け続けているか、どう外すかへ。 プルリクエストの作成が 409 で断られるとき(「already up-to-date」・もう開いている)は、5つの場合のどれかへ。 マージした後もソースブランチが残っているときは、Bitbucket が残した理由へ。
対応する環境
- Bitbucket Cloud(
bitbucket.org):HTTPS と SSH のリモート(443番ポートの SSH と、新しい SSH の住所ssh.bitbucket.orgも。Atlassian は SSH をそこへ移します:2026年11月12日から一時停止、12月10日に廃止) - Bitbucket Data Center(旧 Bitbucket Server)8.9 以降(Atlassian がまだサポートしている版と、Data Center が2029年で終わらない理由):HTTPS のリモート、7999番ポートの SSH、または設定で入れたサーバーのリモート。Data Center への対応はベータ版です。お使いのサーバーで動かないところがあれば support@lesstep.com へ(日本語で大丈夫です)
- IDE の HTTP プロキシ設定(プロキシのログインも)と、IDE が信頼する証明書(自己署名や自社の証明書)(Data Center の「PKIX path building failed」)
- Git を使える JetBrains IDE ならどれでも(IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm・Rider・GoLand・PhpStorm・CLion・RubyMine など)。2024.1 以降。Android Studio は Koala(2024.1.1)以降
社内で使ってよいか判断するために
- 通信先:Bitbucket Cloud と、使う場合は自社の Bitbucket Data Center のサーバーだけ
- AI 機能なし・こちらのクラウドなし:コードもコメントも、AI のサービスにもこちらのサーバーにも送りません
- 計測なし:利用状況は集めません。ライセンスの確認は IDE が JetBrains Marketplace を通して行います
- トークン:IDE のパスワード保管庫に入れ、Bitbucket にだけ認証ヘッダーとして送ります
Bitbucket は Atlassian の商標です。このプラグインは Atlassian と提携しておらず、承認も受けていません。
お問い合わせ
- プライバシーポリシー・使用許諾契約(英語)
- お問い合わせ:support@lesstep.com(日本語で大丈夫です)