IntelliJ IDEA・PyCharm ほか JetBrains の IDE で Bitbucket のプルリクを扱う
JetBrains の IDE には、Bitbucket のプルリクの機能が標準では入っていません。JetBrains のサポート記事 SUPPORT-A-2412(2025年8月11日)がそう書き、Marketplace にある他社のプラグインを案内しています。標準での対応の要望 IJPL-72762 は「Shelved」(棚上げ)です。 IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm・Rider などの JetBrains の IDE で Bitbucket のプルリクをレビューする、汎用のプラグインとして Marketplace で見つかったのは次のものです。PyCharm についてはPyCharm が標準で Bitbucket にできることも。Rider についてはRider の版ごとに出るプラグインも。
お断り:このうちの1つ(Pull Request Inbox for Bitbucket)は Lesstep が作っています。ほかは、それぞれの JetBrains Marketplace のページ(説明・変更履歴・版の一覧・米国での値段)と、リンクがあればそのプラグインの README や変更履歴をもとに書きました。そこに書かれていないことは、推測せずに「説明に書かれていない」とします。 Bitbucket は Atlassian の商標です。Atlassian とは提携しておらず、承認も受けていません。 誤りのご指摘は support@lesstep.com へ(日本語で大丈夫です)。English
どれが合うか
- サーバーが 8.9 より前の Bitbucket Data Center か Server:Bitbucket Integration Pro は Data Center 6.x 以降をうたっています。myBitbucket の README には、Bitbucket Server REST API 1.0 を持つどの Bitbucket Server でも動くはずとあります(HTTP アクセス トークンでのログインは 5.5 以降)。Pull Request Inbox(こちらのもの)は 8.9 以降が必要です。
- IDE が 2024.1〜2025.2:Bitbucket Integration Pro は、2024.1〜2025.2 に入る版が Marketplace にありません。myBitbucket・PR Desk・Pull Request Inbox(こちらのもの)は今の版がそのすべてに入ります。Pull Request Viewer は 2024.3 から、BitBucket Pull Requests は今の版が 2025.2 から入ります。Android Studio の Koala〜Otter もこのプラットフォームです(Android Studio の版ごとに入るプラグイン)。
- 無料のものがいい:myBitbucket(Bitbucket Server と Cloud)、PR Desk(Cloud)、Atlassian Assistant(Atlassian が出しているものではありません。Jira と Jenkins も。下を参照)。Pull Request Inbox(こちらのもの)は読むのは無料です。
- GitHub や Azure DevOps のプルリクもレビューしていて、1つのプラグインにまとめたい:Pull Request Viewer が Bitbucket Cloud・GitHub・Azure DevOps Services を扱います。
- タスク、反復レビュー、コードオーナーをレビュアーに、AI エージェントとの連携が欲しい:Bitbucket Integration Pro がすべてうたっています。AI の機能は、エージェント向けの MCP サーバー、「AI Review」の操作、自分の API キーでのコメントや説明の文章の手直しです。
- 主にレビューをしたい・読むのは無料のままがいい・AI 機能も計測も要らない(Bitbucket Cloud か Data Center 8.9 以降):Pull Request Inbox for Bitbucket(Lesstep のもの)。Data Center への対応はベータ版です。
主な選択肢
Bitbucket Integration Pro
- IDE
- IntelliJ IDEA ほか JetBrains の IDE。説明には WebStorm・PyCharm・Rider・PhpStorm・GoLand・RubyMine・CLion などの名前があります。2025.3 以降向けの版で、2024.1〜2025.2 に入る版は Marketplace にありません。2025.3 に入る一番新しい版は2026年7月のものです。変更履歴によれば、AI Review の操作は 2026.1 以降、コードオーナーをレビュアーにする機能は 2026.2 以降が必要です。
- Bitbucket
- 説明では Cloud と、Data Center 6.x 以降。
- プルリク
- 差分のレビュー、コメント、タスクの作成、承認・却下・マージ、ブランチのチェックアウト、プルリクの作成。反復レビュー。Cloud では通知も。最新の変更履歴で、コードオーナーをレビュアーの候補に出す機能(Cloud と Data Center 8.14 以降)が加わりました。
- ほかに
- 組み込みの MCP サーバーを通した AI エージェントとの連携、「AI Review」の操作(2026年9月の版 2026.3.3 で追加)、自分の API キーが要る、コメントや説明の文章の AI による手直し。
- 値段
- 有料:個人 月 US$1.80・年 US$18、組織 1人 月 US$4・年 US$40、試用30日。
Pull Request Viewer for Bitbucket, GitHub & Azure DevOps
- IDE
- 説明には IntelliJ IDEA、入れ方の説明には「お使いの JetBrains の IDE」とあります。2024.3 以降向けの版。
- Bitbucket
- 説明に書かれているのは Bitbucket Cloud です。Data Center と Server は書かれていません。
- プルリク
- All Open・Needs My Review・My PRs で絞れる一覧、IDE の差分(プルリク全体、またはコミットごと)、行コメントとスレッド、ファイルのレビュー済みの印、レビューの判定。
- ほかに
- 同じプラグインで GitHub と Azure DevOps Services も。Bitbucket Pipelines の実行とログで CI の不具合を見られます。
- 値段
- 有料:個人 年 US$15、組織 1人 年 US$30、試用30日。
BitBucket Pull Requests
- IDE
- どの IDE かは説明に書かれていません。今の版は 2025.2 以降に入ります。2025.1 には版 0.9.61(2026年4月)が、2024.1〜2024.3 には版 0.0.3(2024年12月。変更履歴では最初の骨組みとされています)が出てきます。
- Bitbucket
- Cloud か Data Center かは説明に書かれていません。
- プルリク
- 作成・レビュー・承認・マージ。差分は IDE の差分画面で、状態で絞れます。変更履歴では、差分の中での行コメントへの返信、コメントのタブ、元ブランチのチェックアウト、レビュアーの追加と削除が加わっています。2026年10月の版 2026.3.2 で、コメントのリッチテキストの編集と、説明の中でのユーザーのメンションが加わりました。
- 値段
- 一部無料。Marketplace では MIT ライセンスと、有料のライセンスが載っています:個人 月 US$1.50・年 US$15、組織 1人 月 US$3・年 US$30、試用30日。どの機能に有料のライセンスが要るかは説明に書かれていません。
myBitbucket
- IDE
- 説明では IntelliJ IDEA。2023.3 以降向けの版。
- Bitbucket
- Bitbucket Server:README には、Bitbucket Server REST API 1.0 を持つどの Bitbucket Server でも動くはずとあります(HTTP アクセス トークンでのログインは 5.5 以降)。Bitbucket Cloud には版 0.6(2026年9月)から対応。README に Data Center という名前は出てきません。
- プルリク
- 表示・承認・マージ。プルリクのカードからブランチをチェックアウト。自分待ちの順に並ぶ Reviewing のタブ。差分とコメントは、説明にも README にも書かれていません。
- 値段
- 無料。Marketplace では MIT ライセンス。
PR Desk for Bitbucket Cloud
- IDE
- 説明では JetBrains の IDE。2024.1 以降向けの版。
- Bitbucket
- Cloud。
- プルリク
- いまのリポジトリのプルリクの一覧、変更ファイルつきの詳細、行コメントのスレッドつきの差分、コメント・返信・承認。ブランチ名・タイトル・説明にある Jira の課題へのリンク。
- ほかに
- 版 1.0.12(2026年3月)の変更履歴で、レビューコメント用のプロンプトをコピーする「Ask AI」の操作が加わりました。今の説明には出てきません。
- 値段
- 無料。
Pull Request Inbox for Bitbucket(Lesstep)
- IDE
- 2024.1 以降:IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm・Rider ほか、Git が使える JetBrains の IDE。画面は日本語にも対応。
- Bitbucket
- Cloud と、Data Center 8.9 以降。Data Center への対応はベータ版で、説明にも、まだ本番のサーバーでは確かめていないと書いています。
- プルリク
- 開いているリポジトリかワークスペース全体から、自分のレビューを待っているプルリクを集める受信箱(前回見たあとに変わったものつき)。変更したファイル全部を1つの差分画面でコメントのスレッドと一緒に、既読の印、解決済みのスレッドは畳む、マージの条件を平易な文で、マージの衝突はファイルごとに並べ、IDE のマージの画面で解消(宛先ブランチを元ブランチへマージするところまで自動)、Cloud では新しいプルリクを元ブランチのプルリクのテンプレートから、開いているプルリクへのレビュアーの追加とタイトル・説明の編集、自分のコメントの編集・削除、プルリクのビルドとタスク、Data Center 8.15 以降の自動マージ。Cloud でマージ キューのあるブランチなら、プルリクをキューに入れ、キューの何番目かを伝えます。
- ほかに
- ありません:プルリクだけです。AI 機能なし・計測なし。トークンは IDE のパスワード保管庫に入れます。
- 値段
- 読むのは無料。承認・変更依頼・コメント・返信・解決・マージ・レビュアーの追加・タイトルと説明の編集・却下・プルリクの作成は、個人 月 US$1.50・年 US$15、組織 1人 月 US$3・年 US$30、試用30日。
小さいもの、範囲の狭いものもあります。Atlassian Assistant(無料、IDE 2025.1 以降。Atlassian が出しているものではありません)は Bitbucket のプルリク・Jira の課題・Jenkins のビルドを追えます。変更履歴にはプルリクの差分・コメント・作成があり、AI エージェントとのチャットと、Bitbucket と Jira の道具を持つ MCP サーバーもあります。Cloud か Data Center かは説明に書かれていません。 PR Pilot(無料。説明には GitHub と Bitbucket Cloud、入れ方の説明には Bitbucket Server と Data Center も)の最終更新は2026年3月16日です。説明には一覧・差分・AI による要約・承認・却下があります。 CodeLens(有料)の最終更新は2025年10月10日で、Marketplace で入る IDE は 2025.3 までです(2026.1 以降には入りません)。 Bitbucket Cloud PR Review(無料・Apache 2.0)は新しく、最初の版は2026年10月29日で、IDE 2026.2 以降に入ります。説明には IntelliJ IDEA と Bitbucket Cloud とあり、プルリクをそれぞれ別の Git の作業ツリーで作ってレビューすること、エディターの中にも書けるコメント、承認・「deny」・下書き・マージが挙がっています。 Atlassian 自身の Atlassian Teamwork Graph CLI は、ターミナルとコーディング エージェント向けの窓口で、Bitbucket のプルリクにも届きます。IDE の中でのレビューの画面ではありません。 AI でコードをレビューするのが役目のもの、Bitbucket をブラウザで開くだけのものは外しました。このページは、IDE の中で Bitbucket のプルリクをレビューする汎用の道具に絞っています。
値段は、2026年10月27日に Marketplace に載っていた米国での1年目の値段です。ほかの国や2年目以降は違うことがあります。日付も同じページから取りました(UTC)。
ほかの比較
- JetBrains の IDE で Azure DevOps のプルリクを扱う
- JetBrains の IDE で GitLab のマージリクエストを扱う
- JetBrains の IDE で Forgejo・Gitea のプルリクを扱う
- JetBrains の IDE で GitLab のパイプラインを扱う
- JetBrains の IDE で Bitbucket Pipelines を見る
- JetBrains の IDE で Jenkins のビルドを見る
- JetBrains の IDE で GitHub Actions の実行を見る
出典
- JetBrains:サポート記事 SUPPORT-A-2412(2025年8月11日)、機能の要望 IJPL-72762(2026年10月27日の状態は Shelved)、各プラグインの「since」と「until」のビルドを IDE の版として読むのに使ったビルド番号の範囲の資料
- プラグイン:上にリンクした JetBrains Marketplace のページ(変更履歴・版と対応の一覧・値段と試用の長さは2026年10月27日時点、説明は2026年10月19日時点。IDE 2024.1 と 2024.2 に出てくる版は2026年10月22日時点)と、myBitbucket の README。BitBucket Pull Requests の変更履歴は、その Marketplace のページがリンクしているソースのリポジトリにあります
- 一覧の作り方:2026年10月19日に Marketplace で「bitbucket」「bitbucket pull request」「bitbucket pr」「bitbucket code review」「bitbucket data center」「bitbucket server」「bitbucket cloud」「pull request」「pull requests」「code review」「pr review」「review pull requests」「merge request」を検索し、出てきたものすべての説明を Bitbucket について読みました。これらの検索で出てこないプラグインもあるかもしれません。Bitbucket Cloud PR Review は、2026年10月31日の「bitbucket」の検索で見つけて足しました。
- このページは英語のページの日本語訳です(2026年10月23日)。