IntelliJ IDEA 2025.2 以降で使える Azure DevOps のプラグイン
Microsoft の Azure DevOps プラグインの最終更新は2023年4月(版 1.162.2)です。JetBrains Marketplace の版の一覧では、対応する IDE は 2021.2〜2025.1 と表示されています(プラグイン自身の説明は「2021.2.4 以降」)。そのため 2025.2 以降の IDE には、対応する版が出てきません。GitHub のリポジトリも保管庫入り(読み取り専用)です。更新の前から入っていた場合は、IDE に「互換性なしとしてマークしました」と出ます(理由)。 Android Studio も同じです。Marketplace での対応は Android Studio Narwhal 4 Feature Drop(2025.1.4)までで、Otter(2025.2.1・2025年10月)以降には版が出てきません(Android Studio の版ごとの表)。 お使いの IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm・Rider が 2025.2 以降、または Android Studio が Otter 以降なら、Azure DevOps のプルリクを扱う主な選択肢は今のところ次のとおりです。Rider に組み込みの機能のほかは、どれも Android Studio にも出てきます。PyCharm についてはPyCharm が標準で Azure DevOps にできることも。
お断り:このうちの1つ(Azure DevOps Pull Requests)は Lesstep が作っています。ほかは、それぞれの JetBrains Marketplace のページ、JetBrains の文書、公開されている課題管理をもとに書きました(出典は下にあります)。 Azure DevOps は Microsoft Corporation の商標です。Microsoft とは提携しておらず、承認も受けていません。 誤りのご指摘は support@lesstep.com へ(日本語で大丈夫です)。English
どれが合うか
- Rider を使っている:まず Rider 2026.2 に組み込まれた機能から。プルリクの作成・レビュー・投票・完了ができます。コメントを読む・書く(タイムライン・差分・エディターの中で)は 2026.3 の早期アクセス版に入っています。社内設置の Azure DevOps Server では、先に REST API の版を確かめてください(下の欄とRider と 2022.1 より前のサーバー)。
- パイプライン・ボード・AI も IDE で使いたい:一番広く持っているのは Azd です。Azure DevOps Integration は無料で、パイプラインと作業項目のボードもあります。
- TFVC をまだ使っている(IDE 2026.1 以降):Microsoft のプラグインを引き継いで保守している Azure DevOps Community。
- 主にレビューをしたい・読むのは無料のままがいい・AI 機能も計測も要らない:Azure DevOps Pull Requests(Lesstep のもの)。Azure DevOps Server 2020・2022 なら、Azd も対応をうたっています。
- しばらく 2025.2 のままでいる:Azd(2025.2 向けの版。最終更新は2025年11月)、Pull Request Viewer、Smart PR Review、Azure DevOps Integration の版 3.2(下書きのプルリク・作業項目・ボードが入る前の版)、Azure DevOps Pull Requests(こちらのもの)が入ります。ほかは 2025.3 以降が必要です(Azure DevOps Community は 2026.1 以降)。
主な選択肢
Rider に組み込み(2026.2 以降)
- IDE
- Rider だけ。ほかの IDE への要望は受付中です(IJPL-196655)。
- プルリク
- 2026.2 で作成・一覧・差分・投票・完了・破棄(Rider のヘルプ)。 タイムライン・差分・エディターの中でコメントを読む・返信する・書く機能と、Azure のアカウントでのサインインは、2026.3 の早期アクセス版に入っていると JetBrains が RIDER-27606 で答えています。
- Azure DevOps Server
- REST API 7.0 以下のサーバーは対象外です。Microsoft の REST API の資料では、Azure DevOps Server 2022 の 2022.1 更新より前と、それより古いものが当たります(2022.1 は REST API 7.1)。課題では、これらのサーバーで「invalid token」のエラーが出ると報告されています。対応していない API の版だと分かる文言は 2026.3 の早期アクセス版に入っています(RIDER-141288)。JetBrains のヘルプに、サーバーの最低の版は書かれていません。
- 値段
- Rider に含まれます。
Azd
- IDE
- JetBrains の IDE。IDE の版ごとに別の版があり、2025.2 向けもあります(その版の最終更新は2025年11月、版 2025.2.61)。
- プルリク
- 作成、行コメントとスレッドでのレビュー、承認。自分が作ったものとレビュー中のものを1か所で。
- ほかに
- パイプラインと AI 機能。2026 年の版にはカンバンのボードも。2026年10月の版 2026.3.15 からは、IDE の中の AI エージェントがプルリクを開いたり、レビューの下書きコメントを足したりできます。
- Azure DevOps Server
- 説明では 2020 と 2022 に対応。
- 値段
- 有料:個人 月$1、組織 1人 月$2、試用10日。
Azure DevOps Integration
- IDE
- 今の版(4.2)は 2025.3 以降。2026年2月の版 3.2 は 2025.1 と 2025.2 に入りますが、その後に足された機能(3.6 の下書きのプルリク、4.0 の作業項目とボード)はありません。
- プルリク
- 作成、差分・行コメント・スレッドでのレビュー、承認・完了・破棄、下書きと公開。組織全体のプルリクをプロジェクトで絞って一覧に(版 4.2)。
- ほかに
- 作業項目(ボードとスプリント)、パイプライン。
- Azure DevOps Server
- 社内設置への対応は2026年2月(版 3.1、変更履歴より)。
- 値段
- 無料、オープンソース(GPL-3.0)。
Pull Request Viewer for Bitbucket, GitHub & Azure DevOps
- IDE
- 2024.3 以降。
- プルリク
- 「Needs My Review」で絞れる一覧、IDE の差分、行コメントとスレッド、レビューの判定、ファイルのレビュー済みの印。Bitbucket Cloud と GitHub にも対応。
- Azure DevOps Server
- 説明に書かれているのは Azure DevOps Services です。
- 値段
- 有料:個人 年$15、組織 1人 年$30、試用30日。
Azure DevOps Community
- IDE
- 2026.1 以降。Microsoft のプラグインをコミュニティが引き継いだもの。
- プルリク
- 作成と、自分の進行中のプルリクの表示。
- ほかに
- TFVC、作業項目、ビルドの状態。
- 値段
- 無料、オープンソース(MIT)。
Azure DevOps Pull Requests(Lesstep)
- IDE
- 2024.1 以降:IntelliJ IDEA・PyCharm・WebStorm・Rider ほか、Git が使える JetBrains の IDE と、Android Studio Koala(2024.1.1)以降。画面は日本語にも対応。
- プルリク
- 開いているリポジトリ・プロジェクト全体・組織全体からの1つのレビュー受信箱(自分のチームに頼んでいるプルリクも。Azure DevOps Server では自分のセキュリティ グループへの依頼も)、変更したファイル全部を1つの差分画面でコメントのスレッドと一緒に、既読の印、解決済みのスレッドは畳む、ブランチポリシーを平易な文で(ほかのサービスが投稿した状態も。CI・品質ゲートなど)、タグの表示と付け外し(Web の画面と同じ)、マージ競合はファイルごとに並べ、IDE のマージの画面で解消(ターゲット ブランチを元ブランチへマージするところまで自動)、新しいプルリクはリポジトリのプルリクのテンプレートから、開いているプルリクへのレビュアーの追加とタイトル・説明の編集、自分のコメントの編集・削除、完了と自動完了(必須のポリシーを待つ)、選べばリンクした作業項目も一緒に完了。
- ほかに
- ありません:プルリクだけです。AI 機能なし・計測なし。トークンは IDE のパスワード保管庫に入れます。Azure DevOps Services では、トークンの代わりに Azure CLI のサインイン(
az login)も使えます(個人用アクセス トークンを制限している組織向け)。 - Azure DevOps Server
- 2019 以降と、Team Foundation Server 2018 Update 2 以降(
/tfs/の住所、社内のプロキシ、独自の証明書も)。 - 値段
- 読むのは無料。投票・コメント・返信・解決・完了・自動完了・下書きの公開・ビルドポリシーの再実行・レビュアーの追加・タイトルと説明の編集・タグの編集・破棄・プルリクの作成は、個人 月$1、組織 1人 月$2、試用30日。
ごく新しいものもあります。たとえば Smart PR Review(無料、IDE 2025.1 以降、初公開は2026年10月10日)。説明では GitHub・Azure DevOps Services・Azure DevOps Server に対応し、返信、スレッドの解決、既読の印、下書きのコメント、別に入れる CLI を通した AI レビュー(任意)があります。 Canopy(無料、IDE 2025.1 以降、最終更新は2025年10月14日)は、Jira から Azure DevOps への橋渡しです。自分の Jira のチケットを並べ、その名前のブランチと、Azure DevOps のプルリクを作ります。レビューについては説明にありません。 AI でコードをレビューするだけのもの、ファイルをブラウザで開くだけのものなどは外しました。このページは Azure DevOps のプルリク全般を扱う道具に絞っています。
ほかの比較
- JetBrains の IDE で Bitbucket のプルリクを扱う
- JetBrains の IDE で GitLab のマージリクエストを扱う
- JetBrains の IDE で Forgejo・Gitea のプルリクを扱う
- JetBrains の IDE で GitLab のパイプラインを扱う
- JetBrains の IDE で Jenkins のビルドを見る
- JetBrains の IDE で GitHub Actions の実行を見る
出典
- Microsoft のプラグイン:JetBrains Marketplace の版の一覧(版 1.162.2・2023年4月。2026年10月27日の確認で、対応は 2021.2〜2025.1 と表示され、2025.2 以降の IDE には版が出てこない)と、保管庫入りのリポジトリ microsoft/azure-devops-intellij
- Android Studio:同じ版の一覧(Android Studio は Narwhal 4 Feature Drop・2025.1.4 まで)、JetBrains の Android Studio の版の一覧(IntelliJ の土台 252 は Otter・2025.2.1 から)、Android Studio Rabbit(2026.2.1)から見た Marketplace の「azure devops」の検索(2026年10月23日)
- Rider:Work with Azure DevOps pull requests と Create and complete Azure DevOps pull requests(Rider 2026.2 のヘルプ)、 RIDER-27606(JetBrains の2026年6月29日と9月10日の回答)、RIDER-141288(JetBrains の2026年9月14日の回答)。 Azure DevOps Server の REST API の版は Microsoft の REST API の資料より
- ほかのプラグイン:上にリンクした JetBrains Marketplace のページ(版・値段・変更履歴は2026年10月27日時点、説明は2026年10月19日時点)
- このページは英語のページの日本語訳です(2026年10月23日)。