Jenkins の Blue Ocean は非推奨に:代わりに何を使うか
Jenkins の /blue の画面、Blue Ocean は2026年7月から非推奨です。入っている所では動き続けますが、新しい機能はもう来ません。新しく立てた Jenkins も、もう Blue Ocean へは案内しません。Jenkins プロジェクトが代わりに挙げているのは、初期設定で入るようになった Pipeline Graph View と、Pipeline: Stage View の2つです。どちらも、Blue Ocean がしていたことを全部はしません。
何が変わったか
- jenkins.io の Blue Ocean の説明書は、冒頭に「Blue Ocean has been deprecated since July 2026」(2026年7月から非推奨)と書き、セキュリティの直しも機能の追加ももう出ないとしています。
- plugins.jenkins.io のプラグインのページは非推奨の印を付け、もう少しやわらかく書いています:機能はもう足さない、重大なセキュリティの問題か機能の不具合だけを選んで直す。最新の 1.27.26 は2026年8月8日に出ました。
- 利用状況を送っている Jenkins のうち、まだ 20.2% に入っています(plugins.jenkins.io・2026年10月28日)。
Jenkins プロジェクトが代わりに挙げる2つ
Pipeline Graph View:説明書は「活発に保守され、Blue Ocean のいちばん大事な機能を持つ」としています。Pipeline の実行ごとに Stages のリンク(実行のアドレスの後ろに stages/)が付き、段を図で見せます。入れ子の段や並列の枝も含め、手順ごとの結果と、書かれていく最中のログも見られます。41.4% の Jenkins に入っています。最新(1078・2026年10月下旬)は Jenkins 2.585 以降が要ります。古い Jenkins には、アップデートセンターが動かせる中で一番新しい版を渡します(2.580.1 なら 1053)。
Pipeline: Stage View:Pipeline のジョブのページに出る、前からある表です。段が列、ビルドが行で、マスごとに段のログと入力ステップのボタンがあります。60.6% の Jenkins に入っています。2.41 が2026年4月に出ていて、ページに非推奨の知らせはありません。
Jenkins 2.580.1 の初期設定(Install suggested plugins=おすすめのプラグインを入れる)が入れるのは Pipeline と Pipeline Graph View で、Stage View は入れません。Pipeline のプラグインも Graph View も、Stage View に頼っていないからです。なので、いま立てた Jenkins には Graph View の Stages の画面があり、Stage View の表は誰かが入れない限りありません。
どちらにも無いもの
プラグインのページ自身が、「同じ機能の一部を持つが、完全な代わりではない」と書いています。Blue Ocean にあって、この2つに無いもの:
- Pipeline エディター:Declarative Pipeline を画面で組み立て、リポジトリに
Jenkinsfileとしてコミットする編集画面。ソース管理にある Declarative Pipeline だけが対象で、リポジトリへの書き込み権限が要り、コメントを消して並びを変えてしまう物でした。無くなった後はJenkinsfileを手で書きます。Pipeline のジョブの Pipeline Syntax のリンク(Snippet Generator と Declarative Directive Generator)が、手順や指示を1つずつ書いてくれます。 - リポジトリから数画面で Pipeline を作る流れ(Blue Ocean が
Jenkinsfileを足し、最初の1回は Git の認証情報を聞く)。無くなった後は、New Item(新規ジョブ作成)から Multibranch Pipeline(か組織のフォルダー)を作ります。見つかったブランチとプルリクは、その Branches と Pull Requests のタブに並びます。
乗り換えの手順
- Manage Jenkins(Jenkins の管理)| Plugins | Available plugins で Pipeline Graph View を探して入れます(チームが表に慣れていれば Stage View も)。Pipeline の実行に Stages のリンクが付きます。
/blue/…を指しているブックマークやリンクを直します:社内 wiki、チャットの書き込み、チケットに貼ったリンク。Jenkins 自身が外へ出すリンク(通知など)は Display URL API のプラグインを通り、Blue Ocean の部品(blueocean-display-url)がそれを/blueに向けることがあります。それを外せば、元の画面に戻ります。- 誰も
/blueを開かなくなったら、Installed plugins で Blue Ocean を外します。Blue Ocean のプラグインは束で、ほかにblueocean-*を18個(エディター、GitHub・Bitbucket・Git の部分、REST API、ダッシュボード)と Jenkins Design Language を入れています。それらが頼る物まで含めると全部で103個です。束を外しても、それらは外すまで残ります。ほかのプラグインがまだ頼っている物は、Jenkins が外させません。
Blue Ocean の REST API を読んでいるスクリプト
/blue/rest/… を読んでいる物(ビルドのランプ、ダッシュボード、チャットのボット)は、Blue Ocean を外すと動かなくなります。ほかの2つには、それぞれの JSON があります:
- Stage View:実行の下の
wfapi/describe(/job/my-pipeline/41/wfapi/describe)が、段と状態・かかった時間。wfapi/pendingInputActionsが、待っている入力ステップ(curl で答える方法)。 - Pipeline Graph View:自分の Stages の画面が読む JSON で、実行の下の
stages/tree(段・入れ子つき)とstages/allSteps(すべての手順・待っている入力ステップも)。その画面のための物で、API として説明されてはいないので、版によって変わるかもしれません。1053 と 1078 では同じ形でした。 - どちらも無い Jenkins 本体だけでも:ジョブや実行の
api/json(状態・結果・時間・パラメーター・テストの数)と、コンソールのログのlogText/progressiveText。
IntelliJ IDEA など JetBrains IDE で Jenkins のビルドを見るなら
Pipeline Inbox for Jenkins は、Lesstep が作っている JetBrains IDE(2024.1 以降)のプラグインです。気になるビルドを、Pipeline の段・失敗したテスト・コンソールのログと一緒に、IDE のツールウィンドウに並べます。Blue Ocean は使いません。段は Stage View から読み、1.0.13 からは Stage View が無いときに Pipeline Graph View から読むので、おすすめのプラグインで立てた Jenkins でも段が出ます。走っている Pipeline で待っている入力ステップには、どちらのプラグインでも IDE から答えられます(Proceed か Abort)。ビルドの一覧・Pipeline の段・失敗したテスト・コンソールのログは無料、ビルドの開始・再ビルド・中止・入力ステップは Pro(月 US$1.50・30日間の試用つき)です。
Jenkins® は LF Charities Inc. の登録商標、IntelliJ IDEA は JetBrains s.r.o. の商標です。このページは Jenkins プロジェクト・JetBrains のいずれとも提携しておらず、承認も受けていません。出典:jenkins.io の Blue Ocean の説明書、plugins.jenkins.io の Blue Ocean・Pipeline Graph View・Pipeline: Stage View のページと Jenkins のアップデートセンター(2026年10月28日)、Jenkins 2.580.1 の初期設定の一覧、Pipeline Graph View のソースコード。
ほかに:「Waiting for next available executor」 · IntelliJ IDEA で使える Jenkins のプラグインの比較 · English